🩸 冒頭
スマートフォンが普及した今も、
夜中に知らない番号から電話が鳴ると、思わず背筋が凍る。
昔から語られてきた、ただひとつの都市伝説。
「私はメリーさん。今、あなたの後ろにいるの」
その言葉を聞いた者は――
最期の一言を聞かされる前に、電話を切らねばならない。
👁 メリーさんとは何か?
「メリーさんの電話」は、日本で古くから語られている都市伝説であり、
電話や会話、連絡手段を通じて徐々に“死”が近づいてくるタイプの怪談である。
主に子どもたちの間で伝えられてきたが、
その恐怖は大人でも背筋が凍るほどのリアルさと執拗さを持つ。
📍 物語の基本構造(定番パターン)
ある少女が、古くなった人形・メリーさんを捨てた。
するとその日の夜、電話が鳴る。
「もしもし、私メリーさん。今、ゴミ捨て場にいるの」しばらくすると、再び電話が鳴る。
「私、今、近くの公園にいるの」そして、段階的に距離が縮まっていく――
最後の電話は、こう終わる。「私、今、あなたの後ろにいるの」
🧸 メリーさんの正体・性質
項目 | 内容 |
---|---|
姿 | 洋風の古い人形(金髪・青いドレスなど) |
行動 | 電話や声を通じて、徐々に位置を知らせてくる |
目的 | 裏切り・捨てられたことへの復讐? |
特徴 | 一方的な声/無言電話/録音できないなどの例もあり |
「人形」という無機物に感情が宿るという要素が、
“大人になった今でも忘れられない怖さ”として多くの人の記憶に残っている。
📜 有名な体験談
● 中学生の少女が受けた“予告の電話”
実家の整理中、祖母の部屋から出てきたメリー人形を「気持ち悪い」と言って捨てた少女。
数日後、非通知から電話が鳴り始める。
「もしもし、私メリーさん。ゴミ捨て場にいるの」最初は悪戯だと思ったが、その後も家→庭→玄関と位置が近づいていく。
最終的に「後ろにいる」と電話があった直後、少女は気絶。
現場には、誰も持っていないはずのピンクの受話器型オルゴールが落ちていたという。
📱 スマホ時代における変異
令和に入り、この話はスマホ版都市伝説へと進化している。
- LINEで「メリーさん」からメッセージが来た
- 見知らぬアカウントから位置情報が送られてくる
- 音声通話では“電子音のような声”で語られる
SNSや動画配信者の間で**“メリーさんチャレンジ”**なる投稿が流行し、
「03で始まる謎の番号」「正体不明のAI音声」などとの関連も取り沙汰されている。
📍 発祥と考察
メリーさんの発祥ははっきりしていないが、
1980年代には既に学校怪談や書籍で登場していた記録がある。
一説には、戦後日本に流入した“西洋人形”に対する無意識の恐怖が起源とも。
また、電話というメディアが「一方通行」であること、
相手が見えないことで、“不可視の恐怖”を感じさせる構造も含まれている。
🕯️ メディア・映像作品
- 映画『着信アリ』(2003年):電話で死の予告が届く
- 漫画『口裂け女伝説』の外伝作品として登場
- YouTube「怪談朗読」系チャンネルで再生数多数
- ゲーム作品『学校であった怖い話』にも類似の展開あり
現代ホラーにおける「テクノロジーを媒介した怪異」の先駆けともいえる。
🧠 管理人の考察
メリーさんの電話は、
単なる“人形の呪い”ではない。
むしろその本質は、「関係を捨てた者への報い」である。
- 使い捨てたぬいぐるみ
- 忘れられた誰か
- 孤独を抱えた存在の怒りと執念
この物語は、**人間の感情の中でも最も深い“捨てられる恐怖”と“復讐の念”**を形にしたものである。
そして、誰もがスマホを手にする現代――
あなたの着信履歴にも、見知らぬ番号が残っていないだろうか?
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