「私、きれい?」――口裂け女の正体と、40年語り継がれた恐怖

目次

🩸 冒頭

1970年代末、突如として日本中の小学生たちの間に広がった“ある噂”。

マスクをした女が現れ、こう問いかけてくるという――
「私、きれい?」

一見ただの奇妙な問いかけ。
だが、この都市伝説は学校を休む子どもを生み出し、警察がパトロールを強化する事態にまで発展した。

そして今、コロナ禍で再び“彼女”は目撃されている。


👁 口裂け女とは何か?

口裂け女とは、1970年代末に日本全国へ急速に拡散された都市伝説のひとつ。
白いマスクをつけ、コートや赤い服を着た長身の女性が、
道端で子どもに声をかける――

「私、きれい?」

と微笑みながら質問し、
「きれい」と答えるとマスクを外し、耳元まで裂けた口を見せて再度問う
「それでもきれい?」
ここで曖昧な答えを返すと、持っていた包丁やハサミで切り裂かれるとされている。


📍 都市伝説の広まりと時代背景

🔸 爆発的流行(1978年〜1979年)

  • 噂の初出は岐阜県や愛知県とされているが、1〜2ヶ月で全国に拡散
  • 小学校では集団下校・見守りパトロールが急増
  • マスコミでも取り上げられ、実在の可能性を報じた番組もあった
  • PTA・教員会でも「対応マニュアル」が配布される事態に

これは単なる「怪談」ではなく、社会現象レベルの集団パニックに近かった。


🧍‍♀️ 外見・行動パターン

項目内容
身長165〜180cmほど
髪型黒く長いストレートヘア
服装赤いコート、ロングスカート、ハイヒールなど
小道具ハサミ、包丁、鎌など(地域差あり)
声かけ「私、きれい?」→「これでも?」→「なら、同じようにしてあげる」

💉 正体の噂と複数の説

① 美容整形の失敗説

「整形手術の失敗で顔が裂けた女性が復讐している」というもの。
当時は整形に対する偏見も強く、“美しさを追い求めた女の末路”として語られた。

② 逃亡精神患者説

精神病院から脱走した女性が徘徊している、という形での派生。
恐怖の対象が“現実にいるかもしれない存在”として拡散された。

③ 歴史的怪異との接続

平安時代の怪異譚に登場する「口を裂かれた女房」の逸話との共通性から、
古くからの怪談が“現代化”して語り継がれたという考察もある。


📰 実在する「目撃」報告と事件例

● 1979年 京都府宇治市「女の霊騒動」

小学生数人が「道でマスク姿の女性に追いかけられた」と証言。
PTAが連携し、下校ルートに保護者が張りつく“集団護送体制”が構築された。
事件としての被害はなかったが、実際に怪しい女性が立っていたとの報告は複数あり、
一部メディアでは「通報対象」として注意喚起された。


● 2000年代:インターネットと再ブーム

2004年、2ちゃんねる・怖い話まとめサイトにて「口裂け女 再来」のスレが乱立。
2007年には韓国でも類似の怪異が流行し、**“韓国版口裂け女(裂け口女)”**として報道された。
TikTokやYouTubeで“目撃映像”が多数投稿され、数十万回以上の再生数を記録


● 2020年以降:コロナ禍と共鳴する怪談

マスクが日常になったことで、「道で出会った女性が急にマスクを外した」「笑いながら裂けた口を見せてきた」などの投稿が急増。
都市伝説研究家の間では**“潜在的恐怖が再活性化した兆候”**として警戒されている。


🧠 管理人の考察

口裂け女は、ただの“子どもの怖い話”に留まらない。

  • 「見た目の美醜」に対する社会の視線
  • 「女性の怒りや抑圧」への無意識な不安
  • 「問いかけにどう答えるか」という答えのない“心理テスト”型の恐怖

これらすべてが重なり、**世代を越えて“共感され続ける怪異”**となった。

そして現代、SNSや監視カメラというテクノロジーの時代においても、
口裂け女は**“姿を変えて生き続けている”**のだ。


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  • 実際にマスクをした不審者に声をかけられた経験
  • 口裂け女を見た/話しかけられた記憶がある方
  • 写真・動画・音声などの記録がある場合は是非ご提供を

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