🩸冒頭:その歌を“最後まで”歌った子供は、もう帰ってこなかった
さっちゃんはね、さちこっていうんだほんとはね――。
小さな子供たちの間で、長らく親しまれてきた童謡。
しかし、あなたは知っているだろうか?
この歌には、「存在してはいけない4番」があることを。
その4番を口ずさむと、“さっちゃん”があなたの元へやってくる。
そして…連れて行かれてしまう。二度と、戻れない場所へ。
🎵セクション1:童謡『さっちゃん』とは?
「さっちゃん」は、1959年に作詞・作曲された童謡。
作詞は阪田寛夫(さかた ひろお)、作曲は大中恩(おおなか めぐみ)。
👧歌詞の一例:
さっちゃんはね さちこっていうんだ ほんとはね
だけど ちっちゃいから じぶんのこと さっちゃんって呼ぶんだよ
さっちゃんはね バナナが大好き ほんとだよ
だけど ちっちゃいから バナナを半分しか食べられないの かわいそうね
このように、可愛らしくやさしいメロディと共に歌われる3番までの内容は、
子どもの日常と成長をほのぼのと描いたものとされている。
しかし、問題はここから先にある。
**「4番は作ってはいけない」「歌ってはいけない」**という“暗黙の禁忌”が、全国の子供たちの間で語られるようになったのだ。
👁🗨セクション2:4番にまつわる都市伝説とは?
都市伝説によれば、『さっちゃん』には続きの4番がある。
そしてその4番を歌った者は――
- 寝ている間に“さっちゃん”に連れていかれる
- 家から出たまま戻らなくなる
- 鏡に映る自分が笑っていない
- 呼吸が苦しくなる
- 歌った場所で誰かが死ぬ
…といった、明確な“死”や“異変”をもたらすというのだ。
この噂は、80年代~90年代の小学生たちを中心に爆発的に拡散。
「学校で絶対に歌ってはいけない歌」「実在しないのに皆知っている続き」として
“封印された童謡”として語り継がれている。
🗂️セクション3:実在した「4番」の歌詞?
4番の歌詞には、実際にいくつかの“派生バージョン”が存在するとされている。
❌非公式の有名バージョン(一例):
さっちゃんはね ひこうきにのって とおくにいっちゃうんだ
だから もう おてがみ かけないの さみしいね
一見、別れを連想させる切ない歌詞のようだが――
“ひこうき”=“霊柩車”の隠喩とされ、
「旅立ち」=「死」を意味していると解釈されることが多い。
さらにバリエーションによっては、死後の世界を連想させるものや、
自分の手を引く“誰か”が現れるなど、明らかに怪異の気配がある構成になっている。
☠️セクション4:報告された“実際の怪異”
🧒子どもの証言①(1997年/埼玉県)
「友達が図書室で“4番”を歌ったら、次の日から登校してこなくなった」
「親は“風邪”って言ってたけど、家の前にお札が貼ってあった」
📼学校怪談系YouTuberの報告(2020年)
「深夜に歌ったら、録音マイクに別の声が入った」
「自分は一人でいたのに、“ふふっ”て女の子の笑い声が…」
🏠関西地方の民話化
ある地域では、4番を歌うと夜に“さっちゃん”が布団の中に入り込むという
“地域限定の怪談”として語り継がれている。
このように、“歌を歌う”というシンプルな動作が呪いに繋がる点が、
この都市伝説の異様さを際立たせている。
🧠セクション5:心理分析と“洗脳”の構造
童謡は、リズム・反復・単純さによって記憶に深く刷り込まれる。
- 音楽は潜在意識に働きかけやすい
- 「さっちゃん」のように語尾を柔らかくすることで、警戒心を緩める
- 「続きがあるかもしれない」と思わせる構造が、思考の穴を開ける
つまり、4番が“実在”するか否かではなく――
「聞いた/歌った/覚えた」その行為自体が、“暗示の鍵”として作用する。
これは、“言霊信仰”や“名前を呼ぶと憑く”系の呪術構造と極めて似ている。
🧪セクション6:童謡と都市伝説が融合するとき
日本には、「童謡 × 怪談」の組み合わせが意外と多い。
代表例:
- かごめかごめ:封印された罪人を囲む歌という説
- 通りゃんせ:関所を通る人と死者のやり取りを模したもの
- 花いちもんめ:身売りをテーマにしている説
童謡は、もともと**“子供が繰り返すことで記憶に刻まれる”**よう作られている。
そこに“異変が起こる”と噂が加われば、都市伝説として非常に定着しやすい。
さっちゃんは、ただの名前ではない。
何度も歌ううちに、その“存在”を世界に刻み込んでいく。
💀セクション7:なぜ“4番”は存在してはいけないのか?
- 4(死)の数字とリンク
- “旅立つ”というテーマ
- 誰かを“連れていく”という暗示
さっちゃんは、“自分が寂しい”だけで済まない。
「一緒に行こう」と誘ってくる存在なのだ。
そしてこの構造は、
「見たら死ぬ」「名前を知ったら呪われる」といった、
感染型の呪い構造と酷似している。
“ただの童謡”に見せかけて――
その裏に、何か“別の意志”が入り込んでいるのかもしれない。
🪬まとめ:あなたは、4番を歌ったことがありますか?
「さっちゃん」は、誰もが一度は聞いたことのある歌。
だが、それが最後まで続いた記憶がある者は、ほとんどいない。
なぜなら、4番は封印されたからだ。
誰かが作り、誰かが消し、
今もどこかで、誰かが思い出そうとしている。
そして、そのとき――
きっと、“さっちゃん”もまた、あなたを見つけてしまう。
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