🩸 冒頭
夢だと思った瞬間、あなたはすでに列車に乗っている。
ドアは閉まり、外へは出られない。
乗客は誰も動かず、そして車内には「何か」がいる。
一つ目の駅に着くたびに、乗客の誰かが――
恐ろしい方法で殺されていく。
そしてあなたの番が来る頃には、
目覚まし時計はもう鳴らない。
👁 猿夢とは何か?
「猿夢」とは、主に2000年代初頭の匿名掲示板(2ちゃんねる)で語られた悪夢系都市伝説。
この怪談の特徴は、“夢の中で殺されると、現実でも死ぬ”という点にある。
それは明確な物語構造と恐怖演出を持ち、
ネット怪談の中でも最も文学的で、最も生理的恐怖を誘う作品として知られている。
🧾 元スレッド:最初に語られた「猿夢」
発端は、2002年ごろに投稿されたとされる、ある匿名の体験談である。
投稿者は、以下のような夢を繰り返し見ると語った――
🚃 猿夢の本編ストーリー
気づくと、古い電車の車両の中にいた。
向かいには数人の乗客が座っているが、誰も動かない。すると、車掌の制服を着た**“猿”の顔をした男**が現れる。
「次は◯◯駅〜。降りる人は前へ〜」
一人の乗客が名前を呼ばれ、立ち上がる。
猿の車掌は彼を別車両へ連れて行き、
刃物で手足を切断し、内臓を抜き出すなどの方法で惨殺する。駅に止まるたびにこれが繰り返され、
最後に、自分の名前が呼ばれる――「◯◯(投稿者の名前)さん〜、次は終点ですよ〜」
車掌に肩を掴まれた瞬間、目が覚めた。
😱 夢で殺された者の末路
この夢を見た者の中には、「実際に亡くなった人がいる」という噂が存在する。
- 猿夢を語った直後に失踪した投稿者
- 同様の夢を語ったネットユーザーの急死
- 夢の中で“自分の名前”を呼ばれた直後、現実で事故死した少年の噂
これらは真偽不明ながら、掲示板やまとめサイトでは**「猿夢を見ると死ぬ」**という強烈な印象を残す結果となった。
🔪 猿の車掌:その正体と目的
項目 | 内容 |
---|---|
姿 | 人間の体に猿の顔。車掌帽と制服を着用 |
声 | 明るく楽しげな口調。「次は〜駅〜」などをアナウンス |
行動 | 駅に停まるたびに乗客を選び、残虐な方法で殺害 |
意図 | 「苦しみを与える」「終点に導く」など、明確な悪意が存在する |
演出 | 誰も助けない/逃げられない/観客である自分も次に殺される |
この“猿の車掌”は、単なる夢の住人ではなく、
**「死の案内人」あるいは「精神世界の監視者」**のような象徴的存在として解釈される。
📜 類似体験・派生怪談
● 同じ夢を共有する者たち
- 「猿夢を見た」という者が複数現れ、掲示板で自分の体験を書き込む
- その中には「駅の名前」「順番」「猿の声」などが共通していた
- 一部では「猿夢ネットワーク」や「夢の世界の列車は繋がっている」とする説も
● 派生:夢から逃げられない
夢の中で殺される直前に起きる
→ また寝ると**“続きから始まる”**
→ 結局殺されるまでエンドレスこの繰り返しに精神を病み、投稿を止めたユーザーも存在する。
🧠 管理人の考察:なぜ「猿夢」は語り継がれるのか?
「猿夢」が他の怪談と一線を画す最大の要因は、
その構造が“夢という逃げ場に侵入してくる”ことにある。
- 普通の怪談は“現実”で何かが起こる
- 猿夢は“睡眠中=無防備な自分”が狙われる
- しかも夢だからこそ、逃げられず、助けもない
さらに、“見たら死ぬ”という最悪のパターンが加わることで、
**知ることすらリスクになる“情報感染型怪異”**へと進化している。
そして、車両・駅・車掌という日常の構造を使いながら、
一つひとつ命を奪っていく「ルーティンの恐怖」――
これが深く、静かに私たちの精神を侵食してくるのだ。
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- 「猿夢」を見たことがある方
- 同様の“夢内ループ”“夢の中の殺人者”を体験した方
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